観念(信念)とは-byバシャール

観念(信念)の英語”belief”にはポジティブ、ネガティブの両方の意味が含まれるが、日本語では、「信念」でもあり、「観念」でもある。

日本人は、それを信じることでうまくいく場合は「信念」、うまくいかない場合は「観念」と使い分けている。

「観念」とはパーソナリティの三要素の中心。

一人ひとりが経験している現実は、毎瞬この「観念」によって作られている。

「現実とは鏡である」ーバシャールは鏡を使って現実のしくみを説明する。この現実とは、自分の中で一番強い観念、信じていることを映し出す鏡。

「与えるものが受け取るもの」という宇宙の法則に則り、他のものは映し出せない。現実は自分の持っている観念、思考という意識の波動によってつくられる。

ということは、経験している現実が好ましくなければ、自分の持っている観念を探し当てて換えれば、好ましい現実をつくることができるということ。

観念を探すには、まず、それがつくっている現実を見る。そして、自問する。

「この現実、状況にあるということは、自分の中にどんな観念があるからなのか」と。

または、感情は観念によって湧き上がってくるから、「このような感情を感じるのは、自分の中にどんな観念があるからなのか」と探る。

あるいは自分が口にしていること、意識にのぼることに注意する。

「観念を見つけ出して換えるなんて、そう簡単にできないんじゃないの?」と思ったとしたら、それこそが自分の持っている観念。

観念が見つかったら、どうするか。

見つかっただけでそれは無力化され、中立なものになる。だから、持っている観念に気づくだけでよいのだとバシャールは言う。

気づくということは、もはやその観念そのものの中にはいないことになるからだ。

観念を換えるのが難しく感じられるのはなぜか。どうすればそう感じずに済むか。

過去にも説明してくれているが、上の例など、ネガティブな観念が私たちにかけるトリックだとバシャールは言う。

私たち人間は、ネガティブな観念を見つけて換え、周波数をあげられるよう、「観念の構造やネガティブな観念の性質を理解すること、ネガティブな観念はトリックをかけることがあると分かっていることが大事」なのだそうだ。

「ネガティブな観念は、みなさんを何とかだましたいと思っています。なぜなら、ずっとその観念を持ち続けてもらいたいからです。ですから、トリックをかけて、理論的におかしい主張を何となく正しいように思わせてしまうのです」

 

P77からの引用です。
(音声入力使用の為一部表記が異なる個所があります。)

パーソナリティの構造の理解が進むと(肚落ちしてわかってくると)、現実世界で起こることは全て自分の創造の産物である、という視座で世界が見えるようになってきます。

この段階に来ると、誰かのせい、環境のせい、社会のせい、といった客体の世界から抜けていますので、世界は自分で創造する、といったフェーズへシフトしていきます。

視座を変えることに抵抗するのは思考です。本来感じるはずの感情を感じないように思考は巧妙に罠を仕掛けてきます。

思考のトリックに陥らないようにするためには、”思考=自分”ではない、という気づきのもと、普段から思考(エゴ)を注意深く観察するクセが必要となります。